【抹茶】夕方は血糖スパイク防止、朝方は体内時計を安定させる
抹茶は日本の伝統的な粉末状の緑茶で、「抹(細かく砕く)」と「茶」を組み合わせた名称は、茶葉を石臼で微細な粉末に挽く製法に由来します。その歴史は古く、唐代には茶葉を蒸して固めた「餅茶」を削り、煮出して飲む方法が一般的でした。宋代になると、固形茶「団茶」を粉末にして湯を注ぎ、撹拌する「点茶法」が広まり、これが現在の抹茶の飲み方の原型とされています。
日本には12世紀に禅僧・栄西が中国から茶の種子とともに喫茶法を持ち帰ったことで伝わり、近年は抹茶ブームも相まって、さまざまな商品が登場しています。
そんな抹茶に含まれる栄養素の中で、特にカテキン、テアニン、カフェインが注目されています。カテキンはエピガロカテキンガレート(EGCG)などを含むポリフェノールの一種で、食後の血糖値上昇を抑える作用が報告されています。特に夕方に摂取すると、血糖スパイクを防ぎやすいことが報告されています。また、EGCGは、強力な抗酸化作用を持ち、健康維持や脂質代謝の改善に役立つほか、体内時計を安定させ、その適応を助ける可能性があり、朝食とともに摂取すると有効であるとも考えられているのです!