関税交渉決裂をどう見るか…石破は持たないだろうが、国民にもそれなりの覚悟は必要(後編)
経済無策政権下で、避けられない日本経済の失速と国民の覚悟

政府は8日、新たなトランプ関税を受け、首相官邸で総合対策本部を開催。石破は「誠に遺憾」と言い、「事実上据え置きで、かつ協議の期限を延長するものだ」「安易な妥協を避け、守るべきものは守るべく厳しい協議を続けてきたからだ」などと強がっていたのだが、こういう結果はある意味、予想されていたことではないか。
交渉役の赤沢はトランプと面会した際、「メーク・アメリカ・グレート・アゲイン(MAGA、米国を再び偉大に)」と記された赤い帽子をプレゼントされて大喜び。笑みを浮かべる写真が公表されたほか、面会後、高揚した表情で「私は格下の格下」とも発言。その様子は「国家を代表する立場」という重責、役割を忘れ、主君に仕える家来のような態度だった。
そんな日本の姿勢を見たトランプはシメシメと思ったのだろう。日本を含め、相互関税の発動を公表した後の各国の対応について、こんな侮蔑的発言も──
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