参院選“争点回避”石破自民の思惑外れ…「OTC類似薬」保険外しに患者団体が怒り、反対署名13万筆超

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「負担増ということは症状が悪くなる方が必ず増える。悪化すれば、3割負担で初月10万円弱の高額医療請求の薬を使う患者さんが増えるのではないかと心配している」

■維新の前原共同代表が内情を暴露

 当然、治療継続も困難になる。会見に出席した保団連副会長の橋本政宏医師(内科)は、「市場価格の薬を買える力の有無で治療内容が採用されてしまう」と危機感をにじませ、「医学的に必要な薬は患者さんの懐具合を心配することなく処方できなければいけない」と強調した。

 自公維の合意に基づき、政府は6月に閣議決定した「骨太方針2025」にOTC類似薬の保険適用見直しなどに関し〈早期に実現が可能なものについて、2026年度から実行する〉と明記した。しかし、石破自民は参院選での争点化を避けたいのがホンネ。維新の前原共同代表は7日、奈良市内の街頭演説で「(見直しの具体化について)自民党から『参院選が終わってからにしてくれ』と言われている」と内情を暴露した。

 アトピー協会と大藤さんがそれぞれ立ち上げた保険適用継続を求めるネット署名は計13万筆を超えた。石破自民の思惑通り“争点隠し”とはいかない。

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