自維政権に不協和音…定数削減、OTC類似薬めぐり焦りイラつく維新の無責任さを自民がチクリ
維新は焦りとイライラを隠せないが、高市首相はそっけない。維新の看板である社会保険料の引き下げを巡っても、むしろ高市首相のトゲが目立つ。
当初、維新はOTC類似薬の保険適用除外を目指していたが、保険適用を残したまま患者に追加負担を求める自民・政府案に同調。参院予算委で片山氏が質疑終盤に「数千億円規模の医療給付の削減につなげて欲しい」と求めると、高市首相は「医療関係に関しては御党からさまざまなご提言をいただいております」と前置きし、突然、目に力を込めてこう言い放った。
「本来でしたら『内閣の中で一緒に責任を担っていただきたい』と、特にこの分野に関しては申し上げたいところでございますが……」
閣外協力のクセに口うるさい維新が癪に障るのか、急に皮肉っぽくチクリ。答弁席の真後ろに座っていた片山財務相も驚きつつニヤけていた。もっとも、維新が無責任なのはその通りだ。
「自維協議では、追加負担について薬剤費の『4分の1』『3分の1』『2分の1』といった案が出ていますが、対象薬剤の範囲などは決まっていません。どのような疾患、また、どれだけの人数にインパクトがあるのか。実際に保険料が下がるのかどうか。あらゆる前提が不明なまま『数千億』という規模ありきで見直しが進んでいます」(医療団体関係者)
維新の「やってる感」が不協和音の正体だ。
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