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浜矩子同志社大学名誉教授

1952年、東京生まれ。一橋大経済学部卒業後、三菱総研に入社し英国駐在員事務所長、主席研究員を経て、同志社大大学院教授などを歴任。「2015年日本経済景気大失速の年になる!」(東洋経済新報社、共著)、「国民なき経済成長」(角川新書)など著書多数。

「グローバルスキャン」をしてみると、日本だけが時間が止まっている

公開日: 更新日:

 最近はますます「グローバルスキャン」が重要になってきました。レーダーをぐるっと回してみて、見えてくる状況を総合的に分析する必要がある。

 いま大変なことになっている中東戦争にトランプ米大統領のベネズエラ侵攻。ロシアは相変わらず姑息な形でウクライナ戦争を長引かせようとしている。中国は国内経済の運営が厳しい中で、力を誇示するような動きを虎視眈々です。こうした状況下で、日欧は米ロ中の三つ巴の真ん中に押し込められて、右往左往している。スキャンするとそうした構図が見えてきます。

 そんな中で、どう対応するか。

 欧州は非常に苦悩しつつも、その苦悩がさまざまな形で正直に表に出てきているのでまだマシです。EUの大国である独のメルツ首相は、米国に対し毅然とした態度とご機嫌取りの姿勢とをうまく使い分け、万事丸く収めようと厄介な綱渡りをしています。かたやスペインのサンチェス首相は、米国にやりたいようにはさせないと、断固拒否の姿勢。ハンガリーのオルバン首相は独自のスタンスで欧州の困り者として攪乱力を自慢し、トルコも混迷する世界でいいポジション取りを狙っている。

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