政府が個人情報保護を“骨抜き”に…希代の欠陥法案「個情法」改悪で拭えぬ市民監視の不安

公開日: 更新日:

「インテリジェンス機能の強化」「『信頼できるAI』の創造」を掲げる高市政権下で、個人情報保護が危機にさらされている。行きつく先は、国家情報会議と個人情報保護法(個情法)改悪の“悪魔合体”だ。

 先月27日に成立した国家情報会議設置法を巡っては、野党が個人情報やプライバシー、人権への配慮規定が条文上に盛り込まれていない問題を指摘。政府は「憲法や個人情報保護法、国家公務員法などの法令、規定がある」と一般論に逃げ、高市首相も「国民のプライバシーなどを無用に侵害するようなことはない」と強弁してきた。

 しかし、そんな一方的な言い分をうのみにはできない。政府が配慮規定の根拠として持ち出した個情法を自ら骨抜きにしようとしているからだ。

 個情法改正案は衆院を通過し、12日に参院で審議入り。狙いはAI開発のための「規制緩和」だ。AI開発や統計作成などの目的であれば、国や自治体、企業、果ては個人事業主までもが、個人の機微な情報に本人の同意なくアクセスできるようになる。病歴、信条、社会的身分、犯罪歴などの「要配慮情報」すらも、本人のあずかり知らぬ間に氏名や住所入りで第三者に渡る恐れがある希代の欠陥法案だ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    皇室典範改正のタイミングで…愛子さまに「海外留学」説が浮上

  2. 2

    不倫と嘘が止まらない高市内閣の人格と運命…エロ文科相が「道徳心」を説くお笑い

  3. 3

    高市事務所が「疑惑のデパート」になってきた…総理大臣の「名前」「イメージ」利用し商売する不可解

  4. 4

    高市首相G7サミット「成功」は眉ツバ…トランプ大統領ほか各国首脳からスルーされ“ボッチ”が実態か

  5. 5

    中傷動画より突っ込まれたくない高市事務所の“急所” 疑惑の本丸「サナエトークン」国会での追及本格化

  1. 6

    中傷動画めぐり永田町で怪文書乱舞…高市首相を守る「官邸ポリス」出動も時すでに遅し

  2. 7

    無邪気過ぎる“激ヤバ”高市外交が世界に恥さらし…首相は英国で、進次郎氏はインドネシアでやらかし大炎上

  3. 8

    高市事務所が選挙ネット戦略で手だれに接近のナゼ…中傷動画作成・拡散のキーマン松井健氏の“意外な実績”

  4. 9

    初G7で高市外交ドッチラケ…「国際法遵守が不可欠」力説もトランプ米国のイラン攻撃にはダンマリの矛盾

  5. 10

    高市官邸の「SNS戦略」は逆効果…内閣広報官の物議投稿で中傷動画疑惑かき消すどころか“火に油”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 2

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  3. 3

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  4. 4

    和久田麻由子「news LOG」がワイドショー化にシフト…番組コンセプト“置き去り”構成ガラリの是非

  5. 5

    芥川賞作家も貧困を訴える厳しい現実…吉本ばななの赤裸々エッセーが波紋、柳美里も「時々、家の電気が止められる…」の衝撃

  1. 6

    皇室典範改正のタイミングで…愛子さまに「海外留学」説が浮上

  2. 7

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  3. 8

    森保ジャパン21日のチュニジア戦は「勝利が絶対条件」 初戦圧勝のスウェーデンが決勝T進出の脅威に

  4. 9

    任侠界も騒然…当局も確認に走った超大物極道トップの死亡説

  5. 10

    ブルージェイズ岡本和真がファンから支持されるワケ 日本&カナダの“組織票”で球宴スタメンなるか