顔を立てるのは維新か、麻生副総裁か…「中傷動画」疑惑めぐり野党審議拒否で高市首相ジレンマの自業自得

公開日: 更新日:

「60日間延長」説まで浮上

 とはいえ、自民側は鈴木俊一幹事長が「延長せず、会期内にさまざまな課題を前に進めたい」と発言。特に、野党の協力が必須の皇室典範改正に関し「今国会でぜひ仕上げなければならない」と強調している。「会期延長すれば、中傷動画問題をさらに引っ張ることになりかねない」(自民関係者)との懸念もある。

「特に、自民としては皇室典範改正を滞りなく進めたい。こだわっているのは、鈴木幹事長と親戚関係にある麻生太郎副総裁。高市さんは集中審議などに応じ、麻生さんと自民の顔を立てるのか、それとも維新の要望を受け入れて会期延長を容認するのか。2択のジレンマに陥っている状態です」(永田町関係者)

 見過ごせないのは、27日付の北海道新聞の〈会期60日延長案浮上 国会巡り首相打診 衆院再可決念頭に〉との記事だ。憲法59条は、衆院通過から60日以内に参院で法案が採決されない場合、否決されたとみなすことができると規定。否決された場合、衆院で3分の2以上の賛成で再可決できる。

 そのため、定数削減、副首都両法案の審議が少数与党の参院で滞っても「60日ルール」を使えば衆院で再可決・成立できるというわけ。同紙によれば、政権内で会期を60日間延長する案が浮上しているというのだ。

「そんなことをすれば、参院自民は反発必至。皇室典範改正もどうなるか。ただ、高市さんは維新を敵に回したくないと考えているフシがある。一方、参院自民とはそもそも関係がイマイチ。麻生さんともギクシャクしているといいます。配慮する必要はないと判断してもおかしくはありません」(前出の永田町関係者)

 くだらない政局に気を使うより、中傷動画疑惑の説明を優先すべきだ。

  ◇  ◇  ◇

 野党の審議拒否を招いた高市首相の「中傷動画疑惑」については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。

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