事件から1年たって見えてきた…ススキノ頭部切断事件の深層

公開日: 更新日:

 その間、両親は手をこまねいたわけではない。別の精神科医に見せフリースクールに通わせてもいる。しかし、娘から“使用人”のように扱われ、唯々諾々と付き従ってもいた。

 18歳になると瑠奈は完全なひきこもりになり、自殺未遂を繰り返すようになった。「田村瑠奈は死んだ」と宣言し、自分の死体に5~6人の人格、魂が入り込んでいると思い込む「ゾンビ妄想」が出始める。妄想上の恋人と虚空を見つめながら会話をし、ホラー映画やSMに興味を持ち始めた。文春によると、父親と娘とでSMプレーの練習をしていたという。

 ススキノの「怪談バー」に行くようになり、クラブの閉店イベントで女装趣味のA(当時62)と出会う。

 その夜のうちにラブホでセックスをしたが、Aが避妊具をつけないことに激怒する。そして7月2日、惨劇が起こった。

「入室早々、全裸になったAさんを浴室に誘導した瑠奈は、SMプレイを装ってアイマスクで彼の視界を塞ぎ、両手を後ろ手にして手錠をかけた。そしてハンディカメラを用意する。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状