身障者から地獄の取り立て…渋谷・道玄坂ぼったくりバーの極悪非道ぶり

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 視覚障害のある男性は高額な伝票を確認できず、足に装具を付けた男性はスマホを取り上げられて翌朝までサウナ店で監禁され、実家まで新幹線で取り立てに押しかけられていた。

 障害者向けのマッチングアプリで知り合った男性を店に誘導し、ぼったくり行為を繰り返していたとして、警視庁保安課は自称バー経営者の鈴木駿太(22)と、いずれも従業員の大野詩織(21)、鈴木拓磨(21)、劉佳稔(20)ら4容疑者を監禁と東京都ぼったくり防止条例違反の疑いで逮捕した。

 グループのメンバーは障害者を装い、障害者向けアプリで男性とマッチング。待ち合わせ場所に現れたニセ客の女が男性を渋谷区道玄坂のバーに連れて行き、飲み放題プランを注文。「トランプゲームをしよう」と持ち掛け、ペナルティーとして大量の酒を飲ませ、女とグルの店員が「飲み放題ではない酒を飲んだ」と言いがかりをつけ、高額な金額を請求していた。

「男性は有り金を全部取り上げられたうえ、ATMで口座残金を引き出し、限度額いっぱいまでキャッシングをさせられた。クレジットカードでネックレスとブランドバッグを買わされ、消費者金融の審査を受けるために翌朝まで8時間、サウナ店で監禁された。男性は下半身に障害があり、店員に監視されていたため逃げ出したくても逃げられなかった。男性は店員から『ATMの手続きをしている間に他の予約客の対応ができなくなり、予約がキャンセルになった』と損害賠償まで要求され、総額240万円を支払った」(捜査事情通)

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