ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ
静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)の学歴詐称疑惑で市政は大混乱だ。市議会は7日、辞職勧告決議と、強い調査権限をもつ百条委員会の設置決議を全会一致で可決。31年ぶりの非自民系市長として5月末に就任したばかりの田久保氏は近く辞職し、出直し選挙に挑む意向を示している。
コトの発端は、市の広報誌などに掲載された「東洋大学法学部卒業」とする田久保氏のプロフィルだ。嫌疑がかけられた田久保氏は先月初旬、「卒業証書」とする書類を市議会議長らに提示。しかし、公表はされず、疑いが深まる中、2日の会見で「卒業ではなく除籍」と説明を一転させた。騒動にホリエモンこと実業家の堀江貴文氏まで参戦。X(旧ツイッター)に〈Fラン私大の学歴詐称なんかどーでもいいだろ〉と投稿するなど、東洋大がトバッチリを受ける事態になっている。
「Fラン」とは一般的に、模擬試験で偏差値40以下だったり、算出されないボーダーフリー(BF)の大学の学部学科を指す。「日東駒専」でくくられ、中堅私大群に位置づけられる東洋大はコキ下ろされるようなレベルなのか。東洋大OBで大学ジャーナリストの石渡嶺司氏はこう話す。
「東大中退の堀江氏からしたら、東大、京大、旧帝大、早慶以下はほとんど認識がないんでしょうが、東洋大はこの20年くらいで規模が拡大。志願者数も急増しています。かつては日東駒専の序列の中で日大が頭ひとつ抜け、3校が競っている状況だった。2000年代以降は状況が変わり、東洋大が日大を追い抜く決定的な出来事が日大の一連の不祥事でした」