前年上回るペースの報告数…「梅毒」は女性患者の割合が急拡大

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 国立健康危機管理研究機構が7月15日に発表した感染症発生動向調査(第27週.6月30日~7月6日)によると、「梅毒」の新規報告件数は7167件に達し、昨年の同週よりも61件増加。2023年に記録された過去最悪の年間報告数(1万4906件)に迫る勢いで推移している。

 梅毒の国内流行はかつて減少傾向にあった。

 1970年には6138件を記録したが1980年代以降は激減し、1993年からは年間1000件を下回っていた。

 しかし2013年に1228件と4桁に達すると、以降は増加傾向が続き、2017年には46年ぶりに5000件を突破。近年は報告数が1万件を超える水準で推移している。

 性感染症専門の医療機関「プライベートケアクリニック東京」新宿院の尾上泰彦院長が言う。

「患者急増の背景には、訪日外国人の増加や性機能改善薬による性行動の活発化などもあるが、社会構造の変化の影響は見逃せない」

 そのあらわれのひとつとして尾上院長が注目するのが男女比率の変化だ。

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