東京の東西代表が夏の甲子園で勝率が高い納得の理由「勝ち上がること自体、大変なことだが…」
西東京の上位シード2校がそろって快勝発進だ。
今春のセンバツで16強入りを果たした早実(第3シード)は、16日の初戦の3回戦で玉川学園を圧倒。10-1で七回コールド勝ちを収めれば、春の東京大会準優勝の東海大菅生(第1シード)も初戦に臨み、16安打の猛攻で日野台に21-0の五回コールド勝ちである。
夏の東・西東京大会は「打高投低」の傾向がある。関東の強豪校の監督が言う。
「昨夏の甲子園で2勝した早実は、西東京大会決勝で日大三を10-9で下した。その前の準々決勝の国学院久我山戦も14-13という乱打戦を制したが、甲子園では8-4、1-0、2-3と2年生エースの中村が別人のように締まった試合を演出。同年の甲子園で決勝まで進んだ関東第一は、東東京大会決勝は帝京に8-5と打ち勝ったが、甲子園では7-1、3-2、2-1、2-1、1-2で準優勝。こちらもエースの坂井を中心に失点を抑えながら勝ち上がった。東京を勝ち上がること自体、大変なことですが、もともと打線がいい上に、接戦を勝ち抜くことで、点差にかかわらず、勝負強さが身につくのです」
おのずと甲子園での勝率も上がるというわけだ。