“金星プレゼンター”横綱豊昇龍に必要な叔父の図太さ…朝青龍は巡業休んでサッカーしていた
2021年9月場所以来、4年ぶりに揃った東西の横綱が、早くも1人になった。
昨17日、左足親指を痛めていた横綱豊昇龍(26)が休場届を提出。診断書には「左第1趾MTP関節捻挫、左第1中足骨骨挫傷」とあり、場所前の出稽古で負傷した箇所が悪化したようだ。
今場所は初日に高安を破って白星発進となったものの、2日目から平幕に3連敗。横綱3場所目にして早くも2回目の休場となり、金星はすでに8個も配給した。
ベテラン親方は「今場所はケガの影響もあったのでは」と、こう話す。
「2日目の若元春戦での不用意な腕の巻き替え、3日目の安青錦戦での強引な上手投げと、勝ちを急いでいるような相撲が目立った。力士にとって、足の親指は土俵を噛むための最重要部位。そこに力が入らなければ、攻防ともに影響が大きい。特に右からの上手投げを得意とする横綱にとって、左足の親指は技の支点になる箇所ですから。初日に高安を速い相撲で瞬殺したのも、長引かせたくなかったからでしょう」
もっとも、勝ち急ぐのはケガだけが原因ではなさそうだ。なにせ、入門3年目の大の里(25)が2場所連続Vを決め、今場所から横綱に昇進。同じ横綱として負けられないという気負いがあった。今場所前、豊昇龍が異例の出稽古ざんまいだったのも、新横綱への対抗心だろう。