武庫川女子大の共学化に在校生&保護者から「裏切られた」などと不安の声…慰謝料は取れる? 弁護士に聞いた
兵庫県西宮市にある武庫川女子大学が、2027年度から武庫川大学として共学化することを6月17日に発表したことを受け、在学生や保護者からは反発の声が相次いだ。仮に、在学生が損害賠償を請求した場合、慰謝料は取れるのか。弁護士に詳しく聞いた――。
■「結局お金しかない」
同大は13学部21学科を擁し、9600人ほどの学生が学ぶ国内最大規模の女子大だ。オンライン署名サイトには7月14日までに共学化に反対する署名が5万超集まっている。SNSでは在校生、保護者と見られるユーザーから「裏切られた」「女子大だから入学したのに」「在校生が卒業するまで待てないのか」「男子がいない環境だからこそ安心して学べる」「なぜ事前にアンケートを取らなかったのか」といった旨の声が寄せられている。
同大広報室に5万件超の署名に対する受け止めを尋ねると「インターネット上で署名活動が行われていることは承知しております」と回答した。
女子大という環境を前提に進学した在学生やその保護者が慰謝料を求めて訴訟を起こした場合、慰謝料は勝ち取れるのか。民事訴訟に詳しい山口宏弁護士は、共学化を巡る訴訟は「難しい裁判になる」とした。