身障者から地獄の取り立て…渋谷・道玄坂ぼったくりバーの極悪非道ぶり

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 この店を巡っては、昨年9月ごろからぼったくり相談が相次いでいた。男性54人が総額8000万円以上の被害に遭ったとみられ、その中に障害者4人が含まれていた。4人は弱視や下肢障害の他、うつ病発達障害を抱え、4人だけで被害額は410万円に上る。

■日替わりでチーム編成

 事件の舞台となったバーには男女十数人のぼったくり要員が出入り。日替わりでチームが編成され、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で指示を受けていた。今回、逮捕された鈴木容疑者は「駿太グループ」のチームリーダーで、女性を装って男性をおびき出す「オトリ役」や男性を店に連れて来る「キャスト役」、客に高額料金の説明をする「ホール役」、逃走防止・警察の警戒に当たる「ハリ役」、消費者金融でローン契約を結ばせる「補償役」に分類されていた。

「メンバーたちは店のことを『クイーン』『キング』『ジョーカー』と呼んでいたが、バーの正式名称は『SNOW』で開店時間は夜11時です。グループ内には複数のチームがあり、開店までの時間帯を『ぼったくり専用バー』として使っていたようです。障害者用アプリで相手の警戒感を解き、若い女性との出会いの機会が少なく、経済的に余裕のある独身の障害者をだましていた」(前出の捜査事情通)

 調べに対し、鈴木容疑者は「知人が歌舞伎町でぼったくりをやってたくさん稼いでいると聞き、ぼったくりグループに入った」と供述しているという。

 健常者だけでなく、障害者までターゲットにするとは、極悪非道と言うしかない。

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