若者6000人が在籍「口喧嘩サークル」の脱退者を拉致監禁、20万円で人身売買の“異常”な世界

公開日: 更新日:

「プレステージには6000人のメンバーが在籍。高野は口喧嘩サイトで相手をさらしものにして、とことん“口撃”する手法でトップの座に君臨していた。上平もプレステージの元メンバーで、独立して松本狂うを結成。男性は2年ほど前からメンバーだったが、今年2月に脱退。口から血を流している少年のリンチ動画を投稿し、SNS上で高野の悪口を言い、上平と罵り合いをしていた。それで3人から狙われていた」(捜査事情通)

 上平容疑者と高野容疑者は現場には行かず、ビデオ通話で岡崎容疑者らに指示をしていた。

「岡崎は男性を一緒にコンビニに連れて行った少年に『(男性の)身柄買わへんか』と持ち掛けたが、『いらん』と断られたため、グループの共有サイトに『身柄欲しいヤツおるか』と投稿。上平が手を挙げた。<男性を支配する権利>として20万円で取引することで話がついた。上平は東大阪の監禁場所まで身柄を引き取りに来ることになっていたが、男性に逃げられたため、実際に売買は行われなかった。上平の組織には地下格闘技の参加者約20人が所属。上平自身もケンカ相手の情報を徹底的に調べ上げ、襲撃に行くスタイルを貫き、仲間内で恐れられていた。周囲には『人間を飼う』などと漏らしていた」(前出の捜査事情通)

 6000人の若者が口喧嘩を繰り返し、それがエスカレートして人身売買とは、恐ろしい世界だ。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元女優にはいまだ謝罪なし…トラブル「完全否定」からの好感度アップ図る長渕剛のイメチェンSNS

  2. 2

    高市派「石破おろし」巻き返しに漂うヤブヘビ感…杉田水脈氏らが保守系月刊誌で開陳しためちゃくちゃ論調

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    救済チャリティーでの小田和正に、娘は何度も「この日を絶対忘れない」と

  1. 6

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  2. 7

    異常すぎる兵庫県政…中学生記者が初めて出席した定例会見での斎藤元彦知事には、表情がなかった

  3. 8

    阪神藤川監督がそんなに嫌い? 掛布雅之OB会長が「佐藤輝明のスタメン外し」に苦言連発の深層

  4. 9

    巨人・小林誠司がファンから圧倒的に支持される秘密…二軍では休日返上で練習、若手の手本になっていた

  5. 10

    TBS田村真子アナ「ほぼ無双状態」に突入のワケ… エース候補のお手本は“地味キャラ”だった先輩アナ