子供の遊び「スロープスタイル」が五輪競技になったワケ

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 こんな「遊び」がスポーツの祭典と呼ばれる五輪の公式競技とは――。

 6日に行われた新種目のスノーボード・スロープスタイル。コース上にあるジャンプ台やパイプなどの障害物を攻略しながら、技術の完成度を争うこの競技は、2011年7月にIOC(国際オリンピック委員会)がソチ五輪から正式競技として採用することを決定。理由は「若者の注目度と競技人口増」だった。しかし、どう見たって公園で子供たちが楽しむスケートボードの「雪上版」に過ぎない。走破タイムも一切関係ないから緊張感もまるでなし。

 そんな競技が新種目に採用された背景には、五輪の「商業主義」とスノーボード業界の「思惑」が大きい。スノーボード競技は現在、若者を中心に人気が高く、特に欧米での人気はうなぎ上り。大手飲料メーカーを筆頭に世界的な企業がその人気にあやかろうと次々にスポンサーに名乗りを上げている。

 IOCはそこに目をつけた。スノーボード競技を五輪で普及させれば、スポンサーを取り込めると踏んでいる。スノーボード業界も、五輪で競技が浸透すれば、業界や用具メーカーの活性化につながる。そんなおのおのの思惑から「遊び」のような競技が正式種目になってしまったのだ。

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