公平性は大丈夫か…W杯決勝の主審「イタリア人」のなぜ?

公開日: 更新日:

 FIFA(国際サッカー連盟)は日本時間12日、ブラジルW杯決勝(ドイツ―アルゼンチン、同14日)で笛を吹く審判団を発表。主審はイタリア人のニコラ・リッツォーリ氏(42)が担当することになった。

 決勝戦の審判は対戦国が「南米(アルゼンチン)対欧州(ドイツ)」に決まった時点で、「中立国」であるアジア、またはアフリカから選ばれるとみられていた。フタをあけてみれば欧州のイタリアだった。

 FIFAはこの人選に関し、「最高の試合で最高のレフェリーを選んだ」と話したが、それをうのみにするものは皆無だ。

 今大会のアルゼンチンは、1次リーグの組み合わせ(ボスニア・ヘルツェゴビナ、イラン、ナイジェリア)や移動距離の短い試合会場など、他国に比べてかなり有利だった。その上、決勝戦の主審に決まったリッツォーリ氏は、これまでアルゼンチン戦を2度担当(1次リーグのナイジェリア戦と準々決勝のベルギー戦)している。ペナルティーを取る基準は審判によって異なるため、この主審を2度経験しているアルゼンチンにとってはやりやすい。

 ちなみに現地では、「決勝戦の笛を吹くのは、開幕戦を裁いた日本のニシムラ(西村雄一)ではないか」との声もあったが、開幕戦でブラジルにPKを与えたことが「誤審」と見られ株を落としたようだ。いずれにしても、世界中が注目する決勝戦だけに、後味の悪い試合にはしてもらいたくない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異