巨人・阿部慎之助が語る「45歳まで現役」「捕手引退の覚悟」

公開日: 更新日:

 阿部選手にとっても、マイナスではない。キャンプで臨時コーチを務めた松井秀喜氏に「とにかくできるだけ長く(現役を)やれよ」とアドバイスされると、ボクにも「少なくともあと10年はやりますから、絶対に。そのときには、一塁を守っているかもしれませんけどね」と言っていました。笑いながらではありましたが、45歳まで現役を続けるために、捕手を離れる覚悟はできていたのです。

 表情が明るくなったもうひとつの理由は、体調の不安がなくなりつつあるからでもあります。今年は開幕から打撃の調子が一向に上がらず、打順は一時、8番にまで下がりました。前半戦を終えた時点での成績は打率・245、9本塁打、31打点。ちょっと考えられない数字でした。

 原因は衰えではなく、首痛です。オープン戦でギックリ腰ならぬ、ギックリ首を患い、それがずっと尾を引いていたのです。本人によれば、「一時は、朝ベッドから起き上がれず、自分で自分の髪の毛を掴んで、体を起こしたこともあった」そうです。ハリ治療などさまざまな手段を講じたもののなかなか快方に向かわず、一度は痛みが落ち着いたものの、7月の沖縄での試合でまたぶり返してしまったのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動