現在借金1 阪神「開幕15試合で勝ち越し」が“至上命題”の理由

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 あと1つしか負けられなくなった。

 阪神は8日のDeNA戦に完敗で3カード連続の負け越し。連敗を4とし、開幕11試合で借金1となった。岡田元監督はスポーツ紙のコラムで「とにかく今週で何とか貯金していくことやな」と語っていたが、実はその言葉には深い意味がある。

 プロ野球は12日のゲームが終われば、同一リーグの対戦が一回りする。阪神の過去10年における開幕15試合の成績を見ると、意外にも負け越したのは09年(6勝8敗1分け)のみ。その年の最終順位は4位だった。

 15試合で8勝以上あげた年は5回(05、08、10、12、14年)あり、Bクラスは12年(5位)だけ。ただし、この12年は全球団とも前年に導入された飛ばない「統一球」の影響をモロに受け、チーム打率が12球団トップだったのはヤクルトの.260。異常な年だった。最後まで飛ばない公認球に対応できなかった阪神の411得点は12球団最少。同年のデータは度外視してもいいだろう。

 勝率5割(7勝7敗1分け)の年は4回(06、07、11、13年) 。Bクラスは11年に1度ある。つまり、開幕15試合を消化して8勝以上あげれば、データ上はAクラスが「確定」するのだ。あるOBが言う。

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