早くも2敗目の阪神・能見 左腕なのに左打者に打たれる理由

公開日: 更新日:

 7日、阪神先発の能見が炎上した。二回までに5点を失い、5回5失点で今季2敗目を喫した。開幕初登板となった3月31日のヤクルト戦でも5回KO。これで2試合続けて左打者にカモにされた。

 前回は打たれたヒット7本中4本が左打者。この日も石川、筒香らにつるべ打ちにされ、7本中6本が実に左打者だった。

 能見は左腕だが、特に左に強いという投手ではない。10年は対左の被打率が3割を超えている。西武の中継ぎ左腕だった三井浩二氏は「能見自身に左打者が得意というイメージはないはず」と言ってこう続ける。

「左投手が左打者を抑えるために有効なのは、外角に逃げるスライダーです。しかし、能見はフォークほどスライダーを得意としていない。アウトローにきちっと投げきれば打者も振ってくれるのですが……。打者に踏み込ませないために必要な内角の直球にしても、能見は制球が抜群に良いという投手でもない。特にここまで左に打たれているということは、コースを狙った直球が甘く入っているのではないか。仮に打者の頭付近に抜けていくぐらい制球が悪ければ、打者も死球を怖がって踏み込めないんですけど、それほどでもないですから」

 試合後は「もう少し粘りたかった」と話した能見。ライバル球団の左打者に好かれたら、2年ぶりの2ケタ勝利は遠い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因