優勝候補の大阪桐蔭は予選前からすっかり“四面楚歌”

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「関西の多くの高校が履正社に勝ってくれと思ってますよ」

 大阪の某高校野球部監督がこう言う。11日に開幕した大阪予選は、1回戦で優勝候補同士である大阪桐蔭と履正社が激突する(19日)。事実上の決勝戦といわれているが、大阪桐蔭は戦う前から逆風にさらされているようだ。前出の監督が言う。

「5億円超といわれる裏金問題が起きて、ざまあみろと思っている学校は多いよ。あそこは全国から優秀な中学生をスカウトして強くなってきた。どういう方法を使っているか知らないが、他校に進学が内定している中学生にチョッカイを出して持っていくこともある。ライバル校はスカウティングでは簡単に太刀打ちできない状態だったからね。履正社に勝ってもらって初戦敗退となれば、中学生からの人気も落ちる。関西の勢力図も変わってくるだろう」

 目下、大阪予選で30連勝と無敵を誇っている大阪桐蔭だが、不祥事の直後だけにプレッシャーも大きいはず。戦う前から諦めていた高校も今年は一泡吹かせようと必死になっている。ただでさえ激戦の大阪予選。たとえ大阪桐蔭が甲子園に出ても、予選で身も心もクタクタになっているかもしれない。

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