福井予選盤石のはずが…センバツ王者・敦賀気比に難敵出現

公開日: 更新日:

 福井県はセンバツ王者の敦賀気比が投打ともに盤石。バリバリの大本命だが、春の甲子園の全国制覇経験がある関係者によると、「目標を達成してしまうと燃え尽き症候群のようになってしまい、その後チーム力は落ちる。そこから夏の予選までにもう一度立て直すのは、高校生では容易ではないです」と言う。福井の高校野球関係者は「創部4年目で第3シードの啓新高校が面白い」と言った。

 昨秋、北信越大会に初出場。昨夏、昨秋、今春といずれも県4強。全て敦賀気比に敗れているが、直近の春は2-4。王者を追い詰めた。

 前身は福井女子。12年の創部と同時に大八木治監督(61)が就任した。東海大甲府監督時代、春夏13回の甲子園出場を誇る名将である。

「大八木監督は相手校を丸裸にするデータ野球に定評がある。今年4月に東海大甲府時代の教え子で元阪神の久慈照嘉氏が外部コーチに就任。勝てる野球プラス、プロの技術が叩き込まれている。王者の敦賀気比も啓新には毎回苦戦している。春の県準決勝でセンバツ後に初めてエースの平沼を先発させていることでも、難敵と認めているのが分かる」(前出の関係者)

 名将と元プロが指導する元女子校が、王者の春夏連覇の夢を阻止する可能性は十分にありそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動