代表争いも混戦必至 昨年ドラフトが象徴する千葉県のレベル

公開日: 更新日:

 今月10日から始まった千葉大会は参加チームが170。わずか1年で勢力図が大きく変貌するとあって、高校野球ファンの間では「千葉の代表校争いは全国の中でも熾烈」と言われる。しかし、熾烈だからといって、勝ち上がってくる高校が強いとは限らない。レベルが低いからこそ、混戦に拍車がかかることもあるからだ。

 今の千葉はまさにその状況といえる。春の選抜の出場校を見ても、過去5年で千葉勢が代表校に名を連ねたのは今春の木更津総合だけ。夏の甲子園も5年前の成田以来、ベスト4に一度も入っていない。

 千葉大会を取材するスポーツ紙記者が言う。

「千葉はここ数年、突出した強豪校がないため、高校で野球をやりたい中学生が関東周辺の野球強豪校に越境してしまう傾向があり、東京の強豪校によるスカウティングも横行しています。その結果、各校の選手層はいよいよ薄くなっている。昨年のドラフト会議で指名された全選手のうち、千葉県内の高校出身選手は楽天に3位で指名された福田将儀(習志野→中大)だけですから」

 かつては銚子商や習志野など、甲子園で優勝する強豪校がひしめき合った野球王国も、今やその面影はない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」