トリプルスリーのヤクルト山田 視力0.4で本塁打量産の秘密

公開日: 更新日:

「打者はボールを単に見るのではなく、バットに当てるという動作が加わる。いくら視力が優れていても、バットを振らなければよく見えて、バットを振ると見えなくなると嘆く選手は少なくありません。打者にとって大事なことは視力の良し悪しではなく、『眼の使い方』なのです」

 視覚情報センターのHPには、「眼は勝手に動くわけではありません。『あれは何? 見たい。見たくない』といった心(見る気)の有り方と、身体を伴います」と記されている。

「眼を部分的な器官としてではなく、心と身体まで含めた一体のものとして考える。この眼と心と身体を連動させられる人は『眼の使い方』がうまいということになります。過去にイチロー選手ら多くの選手を見てきましたが、『ボールがゆっくり見えた』などの事例を70%以上の打者が経験していました。実際はボールのスピードは変わらなくても、調子が良いと心で感じ、体調も良い時はボールがゆっくり見えたりする。武術の世界では“目付け”と言いますが、山田選手は視力は低くても、優れた『眼の使い方』ができているから、ボールに対する反応や選球眼などが良く、好成績につながっていると考えられます」(田村氏)

 ヤクルトは26日から優勝を争う巨人と2連戦。山田の視力では測れない「眼力」が優勝への背中を押すか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差