自主トレ公開の虎藤浪 課題の「高い再現性」に必要なこと

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 課題が解消されれば、大投手になれるかもしれない。4日に自主トレを公開した阪神藤浪晋太郎(21)のことだ。

 昨季、14勝を挙げて最多奪三振(221)のタイトルを獲得。飛躍を遂げた4年目右腕はさらなる高みを目指し、「自分自身のいいフォームで繰り返し投げられるように『再現性』を高めたい」としている。

 藤浪の課題は制球力の向上。「コントロールがいいほうではない」と自覚しているとはいえ、昨季もボールが高めに浮き、痛打されるケースが目立った。終盤には右肩の炎症で「プレミア12」を辞退しており、ケガを避けるためにもフォームの安定が求められる。

 制球を改善するため、本人は指先の感覚を大事にしたいと考えている。ならば昨春キャンプで臨時コーチを務めたOBの江夏豊氏が言っていたように、「キャッチボールから全身を使って投げる」ことがきっかけになるかもしれない。

「藤波は練習中のキャッチボールが暴投になったこともある。小手先で投げるのではなく、正しい握りで正しい回転をかける。キャッチボールの延長がマウンドというのが江夏氏の持論。これを重視すれば、藤浪の言う『再現性』に近づくはずだよ」(阪神OB)

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