プロ入りも周囲の熱意で 広島新井2000安打に“人の縁”あり

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 いつものように泥くさくバットを振った。広島新井貴浩(39)が26日のヤクルト戦でレフト線に適時二塁打を放ち、史上47人目となる通算2000安打を達成した。

「丈夫な体に生んでくれた両親、そして、僕の場合はたくさんの人にお世話になり、支えられた。『おかげさま』です」

 感慨深げにこう言った新井。広島OBは「新井は人の縁に支えられてきた」と語る。

 快挙を達成した神宮が主戦場だった駒大時代、189センチ、95キロの大型内野手だった新井はプロがノーマークだった選手だ。

 当時の太田監督がその飛距離に惚れ込み、4年時は4番三塁で起用した。しかし肝心の打撃は大学通算2本塁打。投手だった高校時代に右肩を痛めた影響で、スローイングもままならなかった。スカウトの評価は「打撃は粗い。肩が弱い、スローイングが悪い」。当時の担当だった渡辺秀武スカウト(故人)も守備に不安を感じていた。太田監督は社会人の三菱重工入りを勧めることも検討していたという。

「しかし新井は太田監督に『プロに行かせてください』と直談判し、地元の広島を希望していた。駒大の先輩の野村謙二郎氏の自宅にジャージー姿で押しかけ、素振りをしてアピールをしたこともある。周囲が広島の球団幹部に新井を取ってくれと働きかけた。新井の父親は渡辺スカウトに『契約金はいりません。息子の夢をかなえてください』と頭を下げた。広島はドラフト10日前くらいに駒大を訪れ、指名する旨を伝えた。広島に入団したいという熱意が周囲を動かした」(駒大関係者)

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