引退か現役続行か…広島・黒田が決断できない本当の理由

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 現役続行するべきか、せざるべきか。さながらハムレットの気分ではないか。

 来季の去就をいまだ決めかねている広島黒田博樹(40)。11月30日には松原徹選手会事務局長(享年58)を偲ぶ会に出席し、報道陣に「今年は最高のモチベーションで(米国から)帰ってきた。燃え尽きたという気持ちが強い。心技体で体を動かすのも心。今年を超えるモチベーションを探さないと……」と、悩める心境を吐露している。

 今季は年俸21億円ともいわれるメジャーからのオファーを蹴って、年俸4億円で広島に復帰。ファンからは「男気」と称えられ、11勝8敗、防御率2.55と奮闘したが、チームは0.5ゲーム差の4位。僅差でCSに出場できなかった。「今年が最後の年」と己を奮い立たせていただけに、来季へのモチベーションが薄れたとしても無理はない。

 広島OBは「気持ちの面も大きいだろうが」と、こう続ける。

「一番は肉体面ではないか。今季も軸足となる右足首、利き腕の右肩の炎症で2度、登録抹消された。投手にとって致命的な部位を痛めた上、まだ完治していないと聞いている。おそらく、メジャーで先発ローテを守り続けてきた負担が表面化しているのだろう。それでも今季は気持ち一つで無理を重ねてきたが、もう40歳。果たして来季1年間投げられる体力があるかどうかを、自分自身で探っているのではないか。最近は同僚の新井や石原とゴルフを楽しんでいるそうだが、互いに去就をしゃべったり問いかけることもないらしい。すっかり腫れ物に触るような扱いになっている」

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