長谷川3階級制覇 “神の左”を霞ませたどん底からの復活劇

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 長谷川は11年にベルトを失って以来、何度も引退の2文字がよぎりながら、現役を続けてきた。リング上で「この5年半があるから、今がある」と話し、13歳になった長男にリング上で抱きかかえられた。どこかのインチキボクサーのような「作られた記録」ではない、本物の3階級制覇。35歳9カ月の世界王座の奪取は国内最年長だ。

 この日、メーンを務めたWBC世界バンタム級王者の山中慎介(33)も挑戦者のモレノとダウンの応酬の末、7回TKO勝利。11度目の防衛に成功した。

「長谷川さんが素晴らしい試合で勝ったから、僕も強い気持ちでリングに上がれました」

 とは勝利後の山中。「神の左」すらかすむ、長谷川の復活劇だった。

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