長谷川3階級制覇 “神の左”を霞ませたどん底からの復活劇

公開日: 更新日:

 血まみれで打ち合う両者の姿に手に汗握ったファンも多かったのではないか。

 16日、長谷川穂積(35)が5年半ぶりに世界王者に返り咲いた。WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチに挑み、王者のウーゴ・ルイス(29)に9回終了TKO勝利。05年に奪取したWBC世界バンタム級、10年の同世界フェザー級と合わせ、3階級制覇を達成した。

 試合はプロレスさながらの流血戦。初回、長谷川の頭がルイスの眉間を直撃すると、7回には長谷川が左まぶたをカット。両者の血がマットを染める凄惨な試合となった。長谷川は9回にパンチをもらってロープを背負うも、ここから反撃。ルイスも呼応し、互いにノーガードでひたすらパンチを打ち合った。結局、ダメージの大きいルイスが10回直前に棄権した。

 ボクシング記者が言う。

「やはり、ボクシングは打ち合いになって、倒すか倒されるかの試合が迫力があって一番面白い。軽量級の試合はKOが少なく、どちらかといえば通好み。近年は昔に比べてボクシング人気が落ち込んでいる。それだけにファンでなくとも分かりやすい試合というのが、今後は大事になってくる」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」