初マラソン日本最高 安藤友香に「ビギナーズラック」の声

公開日: 更新日:

 初マラソンで堂々の記録が「重荷」になりそうだ。

 8月の世界陸上(ロンドン)の代表選考会を兼ねて行われた名古屋ウィメンズマラソンは、リオ五輪銀メダルのユニスジェプキルイ・キルワ(32=バーレーン)が2時間21分17秒で大会3連覇を達成。2位は安藤友香(22)が2時間21分36秒で初マラソンの日本最高記録を更新した。この時計は日本歴代で4位の好記録でもあり、派遣設定記録(2時間22分30秒)を切ったことで世界陸上の代表に内定した。

 安藤は、「今のままでは世界で戦えない。もっとタイムを上げてロンドンの舞台で勝負できるように頑張りたい」と冷静にコメントしたが、日本陸連の瀬古利彦長距離・マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(60)は、久々の新星登場に「世界陸上のメダルも夢じゃない」と大喜びだ。陸上ジャーナリストの菅原勲氏は「立派な記録ですが、これからが心配です」とこう言う。

「中間点でペースメーカー(PM)が外れてからキルワとマッチレースとなり、33キロすぎから徐々に離されるも2時間21分台の記録ですから大したものです。しかし、それで8月の世界陸上でメダルが狙えると期待したら酷です。怖さ知らずの初マラソンで、キルワにピタリとついていたら2時間21分台の好記録が出たという、ビギナーズラックの印象は否めない。次のマラソンで真価が問われることになる。それがPMのいない世界陸上ということになれば厳しいレースになるでしょう。腕を振らない独特なピッチ走法も、ここぞという時にスパートをかけづらいので気になります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁