高速コースでも衰退露呈 日本はマラソンから競歩の時代に

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 期待したファンは、がっかりだった。

 26日の東京マラソンは東京駅前がゴールの新コース。終盤の激しいアップダウンが消えて、世界記録(2時間2分57秒)や日本記録(2時間6分16秒)の更新が注目された。男子は、「2時間2分50秒」を宣言していた前世界記録保持者のウィルソン・キプサング(34=ケニア)が、世界新記録には届かなかったものの、国内では初の2時間3分台となる2時間3分58秒で優勝。2時間3分台は自身4度目だ。

 女子も、サラ・チェプチルチル(32=ケニア)が国内最高タイムの2時間19分47秒で優勝したが、日本男子マラソンの現実をあらためて突き付けられたレースだった。

 8月の世界選手権(ロンドン)の選考会を兼ねていた日本男子のトップは、8位でゴールした井上大仁(24)。記録は2時間8分22秒だった。昨年までのコースは36キロすぎからアップダウンの連続で選手泣かせだった。それでも2015年大会では、7位の今井正人が2時間7分39秒で走っている。コースが平坦になっても、2時間6分台どころか、7分台さえ出なかった結果を受けて、陸上ジャーナリストの菅原勲氏はこう語る。

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