練習3時間で大阪2強に 履正社・岡田監督に指導法を聞く

公開日: 更新日:

 センバツ高校野球初日の19日には、優勝候補の履正社(大阪)が登場する。寮はなく、平日の練習は3時間。どうやって全国から選手が集まる強豪の大阪桐蔭と対等に戦えるようなチームをつくっているのか。岡田龍生監督(55)に聞いてみた。

――大阪では大阪桐蔭と並んで2強といわれています。

「いえいえ、そりゃもう、選手のレベルが違いますよ。向こうの方が全然レベルは高い。だからウチは、いかに組織立った野球をしていくかを常に考えています。大阪桐蔭とはやり方もシステムも全然違いますから」

――平日の練習時間は約3時間しかありません。

「授業が終わってから帰りのバスの時間までですから……約3時間ですか。でも、時間をくれと言っても、ないものは仕方ない。ならば、密度を濃くするしかない。子供たちにも『何かする場所はつくってやるから』と話しています」

――「何かする場所」とは?

「例えば、ウチはバッティング練習中、守ってる子はいません。ゴルフの打ちっ放し状態ですね。その間、他の子は左翼で走ったり、投手ならピッチング練習をしています。私の高校時代(東洋大姫路・兵庫)のように、球拾いと声出しだけで練習が終わった……なんてことは絶対にないようにしています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし