なぜ帝京(東京)コーチ辞任? 帝京第五の小林監督に聞く

公開日: 更新日:

「ウチは生徒数が少ないですからね。何とか生徒を確保するためには、学校を宣伝する必要がある。てっとり早いのがスポーツ、それも野球だろう、と。昔からウチは野球に力を入れていた。そこで私が選ばれたのではないかと。帝京では野球部のコーチを辞めた後、バスケットボール部やダンス部の顧問をしていたんですが」

――ダンスも教えていたのですか?

「バスケットもダンスも教えられません(苦笑い)。校長や教頭から『ダンス同好会というものがあるが、なかなか顧問がつかない。小林先生なら適任だろう』と言われたんです。当時はまだ同好会。いい加減な態度の会員が多く、顧問も長続きしない。だから私は顧問就任後、同好会の会則を作って、会員に『何で顧問がつかないかわかってるか? 君らが教員の間でどう思われてるのか知ってるのか?』と、彼らに全部説明した。そこで『部に昇格すれば、今は自腹で買っている衣装代も補助費で賄えるぞ』と言ったんです」

――その結果は?

「もちろん大会などで結果を出したわけではありませんが、1年後の文化祭のダンスが大盛況。私は学校側に『彼らも変わった。何とか部にしてやれないか』と掛け合った。その結果、部に昇格することができたんです。そうした経緯もあるから、今回も帝京第五の監督に選ばれたのかもしれません。野球でもそうですが、グラウンドの中で一生懸命やるのは当たり前なんです。大事なのはそれ以外の日常生活。そこがいい加減だと、必ず競技にも影響しますから」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学