プロ初勝利に素朴対応 ドラ1佐々木に漂う“ロッテらしさ”

公開日: 更新日:

 控えめに、プロ初勝利の喜びをかみしめた。

 ロッテドラフト1位・佐々木千隼(22=桜美林大)が6日の日本ハム戦にプロ初先発。ストレートの制球に苦しみ6四球を与えたものの、カーブ、スライダー、シンカーを有効に使って5回1失点。五回には大谷に対し、シンカーで空振り三振を奪ってガッツポーズも。試合後の会見では「最初に勝てて凄い良かった。1つ勝つことは大変。これから、もっともっと成長し、勝ちを増やしていきたい」と、素朴な受け答えが初々しかった。

 日野高から桜美林大を経て、外れ1位としては過去最多となる5球団の競合の末、ロッテに入団した。マウンドでは厳しい顔つきで闘争心をあらわにするが、普段は寡黙な好青年だ。昨年、ドラフト指名会見を桜美林大で行った後、詰めかけた報道陣に対し、「今日は遅い時間まですみません。今後ともどうぞよろしくお願いします」と、深々と頭を下げて感心された。

 そんな佐々木について、チームの先輩投手の大谷は、「野球に対して非常に真面目で熱心。僕自身もそうなんですけど、考え過ぎているんじゃないかと時折、思う時もあるくらい。周りから見ていて助けてあげたくなるような後輩です」と話すなど、先輩の心を掴んでいる様子。同じ年の捕手・田村とのイキもぴったり。試合中、田村が走者なしの場面でもセットポジションを取り入れるよう助言したことで制球が安定。女房役に引っ張られつつ、結果を残した。

 ロッテの投手と言えば、侍ジャパンのメンバーだった石川ら、寡黙で朴訥な印象の者が少なくない。決して派手さはないが、結果は残す。ロッテらしさを引き継ぐだけに、期待できそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状