開幕戦先発の重責果たす 石川歩“流されない一匹狼”の極意

公開日: 更新日:

 開幕戦先発の大役を任された石川歩(28=ロッテ)が責任を果たした。

 キューバ打線を相手に4回2安打1失点。安打と失策で無死一、二塁のピンチを招いた初回こそ硬さが見られたものの、その後は気負いを感じさせなかった。

「あまり緊張しなかったので、いつも通り(試合に)入れました。もうちょっと緊張したかったくらい。ストライクが先行できず、苦しいピッチングになってしまいましたが、野手の方に助けられた」(石川)

 そんな石川を、「常に飄々と淡々としている。マウンドでもグラウンドの外でもそう。飄々と淡々と抑える。いい味を持っている」と評し、かねて高く買っていたのが、日本代表の権藤投手コーチ。これが、最も重圧のかかる開幕戦の先発に抜擢した理由だろう。

 侍ジャパンの関係者が言う。

「本人が『シャイで人見知り』と自己分析する性格もあるのでしょうが、侍ジャパンでも周囲の空気や雰囲気にまったく流されない。いい意味で自分を持っている、というのがよく分かりました。宮崎での合宿からその後の壮行試合、強化試合の最中、代表選手はそれぞれ連れ立って外に食事に出かけてリフレッシュしたり、英気を養っていたりしましたが、石川はそんな代表の仲間と一線を画し、常に宿舎でひとり、食事をしていた。恐らくほとんど外に出ていなかったと思う。権藤コーチが言うように、本当に飄々としています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束