強豪ドイツと2-2…課題山積なでしこW杯本番への険しい道

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 6月に開幕するFIFA女子W杯フランス大会へ向けて、最後の海外遠征でフランス(FIFAランク4位)に1―3で惨敗を喫したなでしこジャパン(同7位)。中4日で臨んだ9日のドイツ(同2位)戦では、何とか立て直して2―2のドローで終えた。

 確かにフランスは強かった。スピード、技術、パワーのすべてが桁違い。選手たちは口々に「今まで対戦してきた中で一番強く感じた」と漏らした。

 その強さに圧倒され続け、いつもの修正力が発揮されることなく過ぎ去った90分間は、W杯本大会を目前に控えたチームとは、とても思えないほど脆弱なものだった。

 そんな試合にガッカリしていたのは誰よりも選手たちだった。このチームに絶対的に足りないものがあるとすれば、それは〈経験値〉だ。こればっかりは、どうすることもできない。残された時間でできることは〈共通意識〉を持つこと。それ以外に手だてはない。

 選手間で何度も行われたミーティングで共通意識を高めて臨んだドイツ戦では、相手がスロースタートを切ったためもあり、いきなり崖っぷちに立たされるような事態は免れた。

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