イングランドに完敗も…なでしこMF杉田妃和が残した爪痕

公開日: 更新日:

 米国で開催された「シービリーブス杯」、優勝をかけて挑んだイングランドとの最終戦(6日)で、なでしこジャパンは、前半30分までに3失点を喫し、早々と試合を壊してしまった。

 苦しい展開の中、若手筆頭として存在感を示したのが、22歳のMF杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)だ。U―17時代には、高倉麻子監督(現なでしこ監督)の下で主将としてU―17女子W杯優勝に貢献。最優秀選手に選出されるなど、その経歴は輝かしい。

 杉田は、実に繊細なボールタッチをする。鋭いチェックをフワリとかわしてターン。コンタクトプレーをせずしてボールを散らすことができる。

 しかし、高校生年代で世界制覇を成し遂げたとはいえ、そのプレーが国内トップリーグで、ましてや、なでしこジャパンで通用するほど女子サッカーはやわな世界ではない。

 高校を卒業してからの2年間、杉田も“その差”に苦しめられた。なでしこジャパンに初招集された昨年も、公式試合出場は途中出場のみ。今大会は、じっくりと指揮官にアピールできる初めてのチャンスだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」