著者のコラム一覧
高嶋仁智弁和歌山 名誉監督

1946年5月、長崎県五島市生まれ。海星高校で1963、64年の甲子園に出場。日本体育大学卒業後は保健体育教師として智弁学園(奈良)に赴任。72年に同校野球部監督。甲子園に3度出場。80年からは智弁和歌山に転任し、春は94年、夏は97、2000年に甲子園優勝を果たした。甲子園通算68勝(35敗)、38度出場、103試合はいずれも歴代最多。昨年の夏の大会後、現場を退いて名誉監督に就任した。

日ハム西川遥輝に「あの投手どうだ?」と聞くと、即座に「行けます」と1球目に盗塁成功

公開日: 更新日:

 彼は2017、18年と2年連続盗塁王になっていますが、高校時代から投手の癖を盗むのがうまかった。西川は3番打者。で1、2番が打っている時、ベンチで私が「あの投手はどうだ?」と聞くと、即座に「あ、いけます」と返ってくる。塁に出ると様子見すらせず、1球目から走って盗塁成功ですよ。

 これはもうセンスですね。指導者が教えられないし、教えたところでできることでもない。そりゃあプロで年俸2億円をもらえますよ。

 西川は2010年のドラフト2位ですが、これには私もちょっと耳を疑いましたね。ホームランバッターではない高卒野手は大体、下位指名じゃないですか。実際、プロのスカウトからも「西川を指名するとしても、下位になるかも」と聞いていましたから。

 あとで日本ハムのスカウトに聞いたところ、「凡打した時、打席から一塁までの到達タイムが一番だった。こういう選手はプロでも活躍できます」と言われました。

 それはつまり、西川ほどの脚力なら凡打でも内野安打を狙えるし、守備のミスも誘える。さらに野球に対しても真摯に取り組んでいるから、伸びしろもある……ということなんでしょうね。そんな西川とは対照的に、長打力で周囲を驚かせたのが元ヤクルトの武内なんです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か