部長は他球団のスカウトからもこっそりと情報を収集する

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 この前のスカウト会議は、さすがにアタマにきたね。

 パソコンおたくのエライさんが、データをたてに、オレが評価した選手にケチをつけたって構わない。球場のネット裏で、一緒に選手をチェックした部長から「こいつのどこがいいんだ」となじられるのも我慢できる。

■「小耳にはさんだ」

 ただ会議で、オレがノーマークにしてた担当地区の高校生左腕をピックアップ、「面白いようだから予選が終わっても追いかけた方がいい」って部長に言われたときは、ムカッときた。「面白いようだから」ってことは、自分の目で確かめたわけじゃない。その選手の地区予選での活躍を報じた新聞やネットを見て言っているのかと思ったら、そうでもない。「小耳にはさんだもんでな」って言うんだ。それがだれかは知らないが、そんなにオレのことが信用できないのかって、思わず口走りそうになったよ。

 後日――。部長とサシで一杯やる機会があったんで、聞いてみたんだ。小耳にはさんだってのは、どこのだれからの情報なのか、部長はその人を信用してるのかってね。そしたらここだけの話だゾって、クギを刺してからしゃべり出した内容を聞いて仰天したね。

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