ブルペンすら行かず…佐々木“アピールなし”にスカウト不満

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 勝てば甲子園という試合で、登板どころか、出場機会すらなかった大船渡・佐々木朗希。そんなドラフトの目玉の姿に、ネット裏の某球団のスカウトは不満顔だった。

 最速157キロで129球投げた翌日、甲子園常連の花巻東を相手にどんな投球をするのか、連投は問題ないか、肩肘に異常はないか。そういった佐々木の技術や体力を把握するチャンスを失ったからではない。「佐々木の性格面が物足りないのですよ」と、前出のスカウトはこう続ける。

「ベンチの国保監督の横で盛んに声は出してたけど、ブルペンには一度も行かなかった。たとえ監督にブレーキを踏まれたとしても、負ければ終わり、高校生活最後になるかもしれない試合でチームが劣勢なのに、ベンチでじっとしていられる佐々木の気持ちというか性格には、クビをかしげたくもなるのですよ。自分が何とかしたいという気概はないのかとね。実際に投げさせてもらえるかはともかく、せめてブルペンに行って自分は投げられる、いつでも行きますよという姿勢はベンチの監督にアピールしてもらいたかった。佐々木がブルペンで投球練習を始めるだけで、相手ベンチにはプレッシャーをかけることになるしね。ベンチで何もしないまま夏が終わって、仕方がないと割り切れるところが不満なのです」

 生き馬の目を抜くようなプロ野球界で成功するには、ガツガツした部分も必要。「実力はあるのに控えめな性格がアダになる選手は北の方に多い」とは別のスカウトだが、佐々木の姿勢を物足りないと感じたスカウトは1人や2人ではなさそうだ。

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