ブルペンすら行かず…佐々木“アピールなし”にスカウト不満

公開日: 更新日:

 勝てば甲子園という試合で、登板どころか、出場機会すらなかった大船渡・佐々木朗希。そんなドラフトの目玉の姿に、ネット裏の某球団のスカウトは不満顔だった。

 最速157キロで129球投げた翌日、甲子園常連の花巻東を相手にどんな投球をするのか、連投は問題ないか、肩肘に異常はないか。そういった佐々木の技術や体力を把握するチャンスを失ったからではない。「佐々木の性格面が物足りないのですよ」と、前出のスカウトはこう続ける。

「ベンチの国保監督の横で盛んに声は出してたけど、ブルペンには一度も行かなかった。たとえ監督にブレーキを踏まれたとしても、負ければ終わり、高校生活最後になるかもしれない試合でチームが劣勢なのに、ベンチでじっとしていられる佐々木の気持ちというか性格には、クビをかしげたくもなるのですよ。自分が何とかしたいという気概はないのかとね。実際に投げさせてもらえるかはともかく、せめてブルペンに行って自分は投げられる、いつでも行きますよという姿勢はベンチの監督にアピールしてもらいたかった。佐々木がブルペンで投球練習を始めるだけで、相手ベンチにはプレッシャーをかけることになるしね。ベンチで何もしないまま夏が終わって、仕方がないと割り切れるところが不満なのです」

 生き馬の目を抜くようなプロ野球界で成功するには、ガツガツした部分も必要。「実力はあるのに控えめな性格がアダになる選手は北の方に多い」とは別のスカウトだが、佐々木の姿勢を物足りないと感じたスカウトは1人や2人ではなさそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」