部長は他球団のスカウトからもこっそりと情報を収集する

公開日: 更新日:

■時にはカマをかけ

 部長の口から出てきたのはライバル球団のスカウトの名前だった。自分の目で見られる選手には限界がある。なので現場に行くたびに選手の実力に加え、他球団のスカウトの眼力もチェック。この選手をどう見ているかなどと、ときにはカマをかけ、返ってきた答えによって、そのスカウトの選手を見る目がどんなものか把握しているというんだ。で、確かな目をもっていると判断したスカウトには自分が見られない選手の評価をこっそり聞くようになったという。

「おまえたちの目を信用してないわけじゃない。けれど、見逃すこともあるだろうし、スカウトには好みもある。なのでオレが見られない選手に関しては、信用できる第三者の評価もアテにしてるんだ」

 こう言う部長は「それに……」と続けた。

「おまえは気に入った選手を過大評価するけど、中には、こんなのまでリストに入れるなよと言われるのが嫌で、選手を積極的に推薦しないスカウトもいるからな。それに見る目をもった他球団のスカウトはウチに引っ張ったっていいだろ?」

 ニヤニヤしながら言う部長の言葉を聞いているうちに、今度の夏の甲子園に行くであろうお気に入りの投手の球速を10キロ増しで報告したことを思い出し、少しだけ首筋が寒くなったね。

(プロ野球覆面スカウト)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  2. 2

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  5. 5

    巨人・阿部前監督が球団復帰へ着々 「辞任4カ月での出戻り」は毒になるか、薬になるか

  1. 6

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  2. 7

    元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

  3. 8

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  4. 9

    六代目との抗争終結で勝ちどきをあげているのは絆會

  5. 10

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐