渡辺雄大と支配下契約 ソフトBに育成出身が湧いて出る秘密

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 パ球団の編成担当は嫌みも交えてそうシャッポを脱ぐのだが、ソフトバンクの球団OBによれば、「育成選手を獲得するにあたり、スカウトに徹底されているのは、『一芸』です。大げさに言えば、総合力とかバランスは無視。欠点がいくつあっても、何か一つ光るものがあればいいという方針。甲斐の肩、周東の足がその象徴例です。そういう原石を見つけだす眼力と情報網が、他球団に一目置かれているのは事実」と、証言する。

■「カネがあるから」とひがんでいては…

 そうやって拾い上げた原石を、総工費60億円をかけて16年3月に完成した二、三軍施設「HAWKSベースボールパーク筑後」で鍛え上げる。同施設は、敷地面積7・1ヘクタールに観客席3000席のメイン球場、第2球場、室内練習場、選手寮、クラブハウスが併設され、名実ともに「日本一のファーム施設」と言われている。

 それも、「カネがあってのことだろ」とひがんでいるだけでは、他球団とソフトバンクの差はいつまで経っても縮まらない。

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