エンゼルス大谷の現在地 調停金額で分かった二刀流の評価

公開日: 更新日:

 19年に大リーグ選手会が発表した年俸調停選手のデータによれば、投手の平均年俸は378万ドル(約3億9200万円)、野手は398万4000ドル(約4億1300万円)だった。メジャーの平均年俸(約4・7億円)はもちろん、今回の大谷への球団の提示額は年俸調停権のある選手の平均を大幅に下回った。

「昨季の結果から判断すれば、球団の提示額は妥当だと思います」とスポーツライターの友成那智氏がこう続ける。

「右肘手術など度重なる故障から投打の二刀流としての完全復活を期待されながら、いずれも惨憺たる成績(0勝1敗、防御率37・80、打率・190、7本塁打、24打点)に終わった。現時点でエ軍は大谷を主力として評価していないということでしょう。約2億6000万円の金額から見れば、控えとしか見ていないことがうかがえます。球団、首脳陣は大谷の二刀流としての潜在能力には多大な期待を寄せているはずですが、故障リスクも高いことから、今回は高額のオファーを見送ったのではないか」

 ミナシアンGMが「ショウヘイはユニークな選手。投打をこなす選手となると比較できる選手がいない」と認めるように、大谷はメジャーで貴重な二刀流だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗