山本和範さん“不屈の男”は北九州市で「館長」として貢献中

公開日: 更新日:

 99年9月30日の対ダイエー戦も忘れられない。ダイエーで13シーズン活躍し、96年から古巣の近鉄に戻っていたが、42歳になり引退か否かに揺れていた。

 この日はダイエーが福岡移転後初、ホークスとしては26年ぶりのリーグ優勝を飾った後の本拠地最終戦。ホークスファンも山本さんを待っていた。

 そして4対4で迎えた九回表。代打に送られた山本さんが逆転決勝ソロを放った。

「僕は現役を続けるつもりやったから最初っから狙っとった。ドンピシャやったね」

 ダイエーファンも大喜び。試合後の優勝セレモニーのために用意したはずの紙吹雪が乱舞し、「セレモニー時にはほとんど残っていなかったのは、今もホークスファンの語り草」(元スポーツ紙OB)。

 現役時代の話題となると、山本さんは身ぶり手ぶりを交えて冗舌になる。さながら漫談。取材中、何度も大笑いさせられた。
※なお、本取材は福岡県に緊急事態宣言が発出される前に行い、補足取材はリモートでした。

(取材・文=高鍬真之)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解