【陸上】110m障害・泉谷駿介の恩師が語る 覚醒の瞬間と唯一無二の技術

公開日: 更新日:

「ここって時は常に強いんですよ、彼は。きっと良い走りを見せてくれますよ」

 走り高跳びの元日本記録保持者で順天堂大学陸上競技部の顧問を務める越川一紀氏が太鼓判を押す。3日19時10分から行われる陸上110メートル障害の予選に登場する泉谷は武相高時代、100メートルや走り幅跳び、走り高跳び、投てきなどを行う八種競技でインターハイ優勝の過去を持つ。現在、順大4年で本格的に110メートル障害に取り組んだのは大学に進学してからだ。越川氏はもともと走り幅跳びか三段跳びの選手として鍛える腹積もりだったが、順大における同種目の選手層の厚さから断念。八種競技でも馴染みのある110メートル障害をさせることにしたという。

「そこで、入学してすぐの5月に行われた水戸招待陸上に出してみたら、向かい風が2メートルくらいあったのに14秒05で優勝したんです。当時13秒台を出す選手は今ほど多くなかったから、これを磨き上げようじゃないかと。しかし、僕は今でも走り幅跳び、三段跳びで24年パリ五輪を目指せるのではないかと本気で考えていますよ。2年前に走り幅跳びをさせてみたら、ほとんど練習していないのに8メートル台(日本記録は8メートル40)を簡単に跳んじゃった。何でも器用にこなせる彼は、多くの可能性を秘めているのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋