西武・中村が22本目グランドスラムで球界記録更新!「満塁男」の秘密は力まないスイング

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「満塁弾量産の秘密は中村のスイングにある」

 そう言って、西武OBの山崎裕之氏が続ける。

「本塁打王6度の長距離砲でありながら、中村のスイングは非常にシンプルでコンパクト。この日の一発もそうだったように、ほとんど力感を感じさせず、軽く振っているように見える。それでいながら飛距離を生み出しているのが、軸回転とバットの使い方です。ボールを呼び込み、うまく腰を回転させてバットの芯で叩けば無駄な腕力はいらない。言うはやすしですが、技術とバットコントロールが突出しているのは言うまでもない」

 こうしたスイングが前提にあるからこそ満塁時に強いというのだ。

「打者にとって、満塁は打点を稼ぐチャンス。どんな打者でも力んでしまうもので、中村だって内心はそうかもしれない。しかし、そもそもがパワーに頼らないスイングだから無駄な力が入って打ち損じるということが少ない。この辺り、力任せで打っている山川も見習ってほしいものですが」(山崎氏)

 根拠あっての満塁男ということだ。

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