西武は本気で逆転V狙う!渡辺GMの“愛弟子”木村文紀トレード放出の非情

公開日: 更新日:

 情より勝利優先だ。

 12日、西武の木村文紀(32=外野手)・佐藤龍世(24=内野手)と日本ハムの公文克彦(29=投手)・平沼翔太(23=内野手)の2対2のトレードが発表された。

 西武の目当ては救援左腕の公文。守護神増田が開幕早々に離脱し、代役のギャレットもパッとしない。五輪代表に選ばれた平良のおかげで抑え問題はカバーできたものの、結局は配置転換に過ぎず、中継ぎの駒不足は深刻。救援左腕はノドから手が出るほど欲しかった。

 とはいえ、木村の放出は球団内でも驚きの声が上がっている。

 ある西武OBは「木村は渡辺GMの愛弟子ですから」と、こう続ける。

「渡辺GMが二軍監督時代の2006年高校生ドラフト1巡目で埼玉栄から入団。当時は本格派右腕として期待が高く、同じ右腕だった指揮官に『キム、キム』と可愛がられた。渡辺GMが08年に一軍監督になった後もチャンスをもらい続けていたが、なかなか芽が出ず、たまに好投しても続かない。そこで指揮官の勧めもあり、12年オフに野手転向したのです」

 もともと打撃面でも評価されており、コンバート1年目の13年には二軍で日ハムの大谷から2本の場外弾。一軍ではレギュラー奪取とはならずとも、元投手だけに肩は強く、一発のある外野手として重宝されていた。18年の契約更改では渡辺GM(当時SD)から、「今年はドラフトで1人も外野手を取らなかった。オマエには期待しているぞ」とハッパをかけられたほどだ。

 今回のトレードに関して「キムがもたらしてくれた勝利は数多くあった」と振り返った渡辺GM。6.5ゲーム差の首位オリックスを追い上げる準備は整った。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  3. 8

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  4. 9

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず