山田隆道
著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

プロ野球界で目下の最大の話題 新庄剛志監督の本当のところと落合博満の沈黙

公開日: 更新日:

 年が明けて2022年になった。目下のプロ野球界で最大の話題といえば、北海道日本ハムの新庄剛志新監督だろう。

【写真】この記事の関連写真を見る(55枚)

 虎党の私にとって、彼は暗黒時代と呼ばれた90年代の阪神の光であった。その超人的な身体能力と天賦の華を感じさせる派手なプレーは確かに魅力的だったが、その一方でどこか才能を持て余しているような、潜在能力が最後まで開花しきらなかったような、そんな煮え切らなさも感じていた。だけど、それもまた新庄剛志の不思議なスター性であった。

 昨年10月、日本ハムの監督に就任するというビッグサプライズが発表されて以降、新庄監督は精力的に話題を振りまいている。ファンとしてもっとも気になるのは、やはりあの常識破りの宇宙人がどんな野球をするのか、どんな観点で選手を見極め、どんな配置をするのか、どんな采配を振るのか、などといった点だが、今のところその全貌はまったくといっていいほど明らかになっていない。新庄監督がここまで発している施策の数々は、選手のモチベーションアップやファンサービス、プロ野球選手としての在り方など、いわば野球の周辺や見せ方に関する事柄ばかりで、肝心の本筋部分はキャンプが始まらないとわからないといった印象だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う