安倍元首相急逝で“忖度”消えた? 五輪組織委元理事の収賄疑惑報道にビクつく政治家たち

公開日: 更新日:

政界にも飛び火の可能性

 東京五輪はJOC(日本オリンピック委員会)と東京五輪招致委員会が巨額の裏金を使って招致した疑惑が浮上。19年1月にフランス当局が捜査を開始した。

 高橋氏は大手広告会社「電通」の元専務で、国内外のスポーツ分野に幅広い人脈がある。14年6月から組織委理事を務めていた。

 組織委は、今年6月21日に大会の最終的な大会経費は1兆4238億円と公表し、6月30日付で解散。企業とのスポンサー契約締結や競技会場の施工業者の入札結果などを発表していた公式サイトも閉鎖されてしまった。

「メインスタジアムのデザイン変更やエンブレム問題に始まり、開催1年延期や森元会長の失言による辞任など、トラブル続きの東京五輪でしたが、組織委の解散で一件落着となり、疑惑も闇に葬られるはずだった。高橋氏が特捜部の捜査対象になれば政界への飛び火は必至で、戦々恐々の政治家は少なくないでしょう」(自民党関係者)

 安倍元首相の急逝でパンドラの箱が開くのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波